本当は

2006年5月15日
 本当は君の傍に居たくて
 でも、君を求めるほどに君も苦しくて
 何より届かない手をもつ僕が苦しくて
 忘れてしまう事が君への愛と知って
 忘れてしまう事が最後の僕の出来ること。

 でも、簡単に忘れられなくて
 すぐに思い出して
 だから、本当は君の前から自分の影も形も消し去ってしまいたい
 そうしないと忘れられなさそうで。

 でも、僕は残してしまった
 影を、未練を、貴方の前に
 過去の傷とともに、消えない形となって
 今、露骨に姿を消したら、貴方は心配するでしょう
 すぐ忘れてしまうかもしれない心配
 偽善ともいえる心配
 でも、その時は本気な心配だから
 僕が一番大好きだったとこだったから。

 露骨に消えても良いかも知れない
 それで、貴方を忘れられるなら
 それで、貴方も一瞬だけ心配してくれるのなら
 でも、傷跡も消し去ったら
 貴方に忘れられてしまう事が
 本当はまだ怖いのかも知れない。

 本当はどうすればいいかなんて、自分でも分からないんだ

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