人其々

2006年4月17日
 人其々、と皆は僕に言う。
 結局どう生きたとこで其々各個人が満足してればいいのだと。

 でも、俺は認めたくない事だってあるんだ。
 人其々と括ってしまいたくない事だってあるんだ。

 僕が人其々って言える相手はきっと僕が認めてる相手。
 きっと僕が僕の何かを許してる相手。

 だって、人を殺しても、人を裏切っても、人其々なんてもう言えないから。
 自分に振りかかった事ならまだ言える。それが僕の命の価値なのだから。価値がない価値がそこに存在ものだから。

 悲しみの重みを知らずに人其々なんていえないよ。
 でも、そんな事言うも言わないも人其々。

 答えがないことが答えなんて言うけれど
 それでも、きっと答えはあると想うんだ。

 この世の中に、どう生きるか。
 僕が選んだ道はいずれ淘汰される生き方かもしれない。
 僕の周りに誰も居なくなってしまうかも知れない。

 一人の部屋で、一人震えるならそれはそれで良いって言えるのではないか?誰も巻き込まなければ。きっとそれも。其々なんて言えるのかな。

 何を求めて生きているのかな。何故僕は朝起きたらここにまだ居るのかな。何故生きるって何かな。そんな答えも人其々なんだね。

 でも、頑張って出しても、マジメに生きても損ばかりする人だって居る。俺もそうだなんて口が裂けても言えないくせに。そしてまた今日も一人で震えてるんだ。素直じゃないだけなのかも知れないけど。

 本当の意味で誰にも助けられた記憶はない。
 生きてく意味を助けられたけど裏切られた事しかない。
 それはどうあっても僕と君の人生は違うって事なのかもしれない。
 でも、そう想えば楽になれるかもなんて想いつつ、誰も必要としない事だって怖い。
 自分が重い。

 それも人其々。
 生きることも、死ぬことも。
 人其々といった瞬間、等価値になりえた真実。
 な、きがした。

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