月のない夜(未完成

2004年11月9日
 幼い頃にとっても欲しかったもの
 手を繋いで欲しくて、千切れそうなくらい伸ばしたね

 お金でもなくて夢でもなかったんだ
 そこに求めたのは泣くことが許される場所だったのに

 いつの頃からだろう?
 がむしゃらに上を目指して夢中に走り続けたね

 月のない夜に山の頂から街の光見下ろしたよ
 ココから見える景色がとても儚くてとても美しくて
 でも、ふと気づく空には無数の輝き
 まだココではないどこかへいけるんだと
 空に向かって手を伸ばし星を握った



 きっと人が何度も同じ事を繰り返すこと
 喜びと同じように悲しみも何度も繰り返したいから?

 永遠に続くものは何一つないのだから
 君の側から生まれるその幸せを毎日感じ取っていたい

 でも、なんでだろう?
 君にも見せたくない涙がいつまでも枯れない

 この地上からどこまで果てしなく広がる空を見た
 羽のない僕らには行くことの出来ない世界
 でも<足があるから歩いていける>そう呟いた君は
 誰よりも眩しそうにいつまでも太陽を見ていて
 悲しげな目をして僕の前を歩み始めた

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