回帰

2004年10月22日
 真夜中に目が覚めた、眠れない・・・
 いつものことだと諦めかけの鏡の中
 映るものは幻、言葉のように
 その場で拡散して消えていく思い出たち

 ふと、気づいたとき僕の後ろに小さく震えている
 泣き声を聞いた気がした

 扉の向こうで怯えて
 でも、どこか歯向かう目をした
 差し伸べた手を切り裂こうとするように
 赤い痛みを流す
 恨みを吐いて傷つけても
 目の前の手はまだ暖かいままに

 昼過ぎメガサメタ、まだネムイ・・・
 そんな僕を急かす存在の声
 またいずれ消える、もう分かりきってる
 それなのに心は縛られたように魅せられて

 まだ、笑いかけてる。僕を貶める
 分かっていても狂ったように求めつづけて

 何もかもすべて壊し
 瓦礫の上に立ち尽くす貴方
 其の目は一体どこを見てると言うの?
 血まみれになった掌
 でもまだ笑いつづけて
 <平気だよ>と悲しげな目に見えた

 そして気づいたらもう見えない
 気が向いたら戻ってくるのでしょうね

 どこかで死に絶えてる
 どこかで誰かに笑いかける
 涙の声僕の気持ちは届かない
 死ねば全て救われる
 ちっぽけな幻想を見て
 貴方の声上辺だけまだ聞こえる

 ・・・回帰・・・

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