大切だから・・・

2003年10月29日
 何が何だか分からなくなって、ココから去ろうとした。

 俺という存在があっても何も出来なかったから。

 何も守れなかったから。

 ただ、傷つけたようなだけだった気がしたから。

 それでも、俺は少しでも何かがしたくて、でも、ココに居たら何も出来なくて、離れることで、別の場所で何か出来ないかと想ったんだ。

 そして、守りたいものから希薄となりつつある自分の存在を何とか理由をつけて、何とか自分を納得させようとして。

 でも、納得しきれずに動けなくなる。

 怖くて、不安で、その感情にだけ囚われて自分を見失っていく。

 歩くことも忘れて、ただ震えていた。

 そして、歩かないで居ることも怖くて。


 ふと、気づいたこと。

 何故、そんなに守りたいものが守れないだけで怖いのだろう。

 俺は元々分かっていたはず。

 何も守れないはずだと。

 それでも、守ることを選んだこと。

 あ、そうだ。

 <大切だから・・・>

 大切だから、守りたいとおもったんだ。

 でも、どう頑張ってもそれが出来なくて・・・。

 いや、そうじゃない。

 俺が諦めていたにすぎない。

 そう、大切だったはずなのに。

 いつのまにか、諦めていた。

 でも、大切だから、戻ってきてくれた。

 自分の内から湧く想いとして。

 大きすぎて、大きすぎて、太陽のように。

 近づいても、近づいても、遠くて。

 そして、忘れていく。

 人の心なんて、俺の心なんて弱いから。

 でも、弱いなら、弱いなりに、少しでも何か方法を。

 大切だから・・・。

 大切だから、離れたくて、離れたくなくて。

 想いつづけたくて。

 大切なものが笑っていてくれればいい。

 そして、おれはそれを願うことをしよう。

 太陽が月を照らしても、太陽が僕を照らすことはないのだから。

 それでも、俺は太陽の下にいよう。

 たとえ照らされなくても。

 大切だから・・・

 見つづけたい。

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