輪廻

2003年10月26日
 分かってる。

 自分の価値を、心を、声を。

 別に不必要でもなく、必要でもないということを。

 なくても、あっても、周りの人々は変わらず生き続けるということを。

 俺には守るものがあっても、俺を守るものはいないから。

 人知れず朽ちれば、そのまま流れていくものばかりなのだから。

 でも、周りの人は笑いかけてくれる。

 俺などいなくても生きていけるはずなのに。

 でも、分かっているんだ。

 そんなことを想うことは笑いかけてくれる人に失礼なんだと。

 悲しみを忘れて人は生きていくものなんだと。

 生きているだけで自分の事は満足すべきなんだと。

 だから、俺がいなくても皆生きていけるなんて想うな。

 俺がみんなが居なくても生きていけると想っているに過ぎないのだから。

 目に映らないものを信じれないから、他人のせいにしていた自分。

 今を信じきれない自分。

 そんなやつは一人で落ちていくがいいさ。

 そう、想うもう一人の自分。


 人を愛したとき、嫌われることを恐れるあまりに人を愛さない方がいいと、想っただけに過ぎないかもしれない。

 そんなただの臆病者の言い訳にしか過ぎないかもしれない。

 過去のこと。

 他人に<気持ち悪い>と、言われたとき、<死ね>と、言われたとき、<生きてる価値などない>と、言われたとき、耐えられなかった。

 過去を言い訳にしてるだけかもしれない。

 それでもおれは伝えられない。

 この想いを。

 そして、誰も愛さないまた方法を探し出す。

 そして、壊れだす。

 そして、忘れる・・・思い出す・・・

 この先には何が待っているのだろう?

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