下弦

2003年6月1日
 帰り道の下弦の月。きっと50年前も同じ輝きで、何百年前も同じで、でも其の中で今に生れ落ちた幸せを思う。

 当たり前であるようになった生だから生を恐れ死への渇望を抱き、もし、生を渇望しなければならない環境なれば、死を恐れていただろう。

 そんな風に時代の流れを見てきたものが目の前にある。ぼくはただ伝え聞くことしか出来ないのだけど。

 でも、それでよかった、と思う。

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